内容はともかく本になってるとなんかカッコいい -デロイト社の続・モビリティー革命2030を読む-

なかなか新しいインプットが無い、くるまのサイバーセキュリティ。去年の本ではありましたが何か新しい視点を得られるかと思い、下記を読んでみました。

当ブログではpwc社さんやKPMG社さんの記事等も参考にさせていただいてきましたが、今回はデロイトトーマツコンサルティング社さんの書籍となります。内容はと言うと・・・サイバーセキュリティについては、残念ながら薄っい。

pwcさんはCSMSやSUMSを独自に解釈し、その構築のアプローチを彼らなりにストーリー立ててくれていました。下記参照。

KPMGさんもescrypt社の製品を具体的なソリューションとすることでCSMS構築の道筋を示していましたね。下記参照。

それに比較するとデロイトさんのご本はちょっと物足りなく感じるものでしたが、ECUの増加に対する考察だけは、言われてみればそうだなあと感じるものの、これまで思いつかなかった視点ではありました。

自動運転など車の機能増加に伴いECUが増加していくに際し、パソコンのように中央演算処理の方向に向かうのではないか、という示唆でした。車載OSが開発され、ECU自体の数は減っていくのではないか、ただしそのような場合、標準化されたプラットフォームOSが外部とネットワークで繋がることにより、逆に外部からは攻撃がしやすくなる、ということへの警鐘を鳴らすものでした。

さて今回は以上とさせていただきますが、ちょっとセキュリティ絡みのUPDATEが乏しい反面、EV、電気自動車に関するものはわんさか溢れてきていますね。セキュリティを考えるのがこのブログの目的ではあるのですが、ガソリン車と比較してよりセキュリティを考えねばならないEVについて、少し昨今の状況を整理してみるのも良いかなと思っています。次回以降、興味深い下記あたりから考えてみたいと思います。