そしてISO 26262を思い出す
当ブログで扱うべき内容を含んだニュースに最近お目にかかることが無く、少々手持ち無沙汰になっているわけですが、こんな時だからこそ、これまで先を急ぐあまり素通りしてしまった部分の掘り下げをしていこうと思います。
今回はISO 26262です。こちらで初めて触れたのは下記の中でした。
わかりやすいイメージがありますので、再掲します。
ISO/SAE 21434については何度となく触れてきました。車両のサイバーセキュリティに関する国際標準規格であり、全15章が7フェーズに分かれて構成されていることを下記で見てきました。
当ブログでは、ISO/SAE 21434はCSMS認証取得に向けたガイドラインとして非常に有益である、という点に幾度となく触れてきました。
で今回はISO 26262を見ていきたいわけですが、いつもお世話になっているMONOistのこちらの記事を参照していこうと思います。2011年に書かれた記事が今でもこうして検索されるという意味では、とても良くまとめられているはずです。
ISO 26262は、自動車に搭載されているあらゆる部品のうち、“センサーから、制御装置(ECU)、アクチュエーター(モーター)まで”の一連のシステムに含まれる、電気・電子機器などのハードウェア/ソフトウェアを対象とした安全規格、とのことです。それらハードウェア/ソフトウェアに対し、自動車の「要求定義(構想段階)」から、「開発」「生産」「保守・運用」「廃車」に至るまでのライフサイクル全体に渡って遵守すべき事項が定義されているようです。よって、自動車メーカーだけでなく部品メーカーにも適応される規格となることがわかります。
さて、そんなISO 26262ですが、全部で10のPartから構成されているようです。
自動車のような統合型ものづくりの文化を持つ日本の製造業においては、このようにフェーズの断面を切っていく欧米流のお作法になじめない時期もあったと推測できます。
できる限り全容を理解するのが当ブログの方針ではありますが、まずはMONOistで取り上げられている、Part.6とPart.8について今後見ていきたいと思います。
尚、当記事を書いている中で、ふと目に止まった記事がありましたので備忘も兼ねて掲載しておきます。知らない用語も幾つも見受けられるので、今後の要調査ネタになりそうです。
今回はISO 26262に焦点を当てているわけですが、こちらはISO/SAE 21434向けのソフトウェアについて書かれているページとなります。が、ISO/SAE 21434を概観するには悪くないと思います(もちろん当ブログもご参照下さい)し、よりソフトウェアに特化した内容も含まれているので、引き続き勉強していきたいと思いました。