さて、久しぶりに当ブログで取り上げるべきニュースがあったので見ていきたいと思います。Responseの記事です。
豊田通商が、自動車向けセキュリティサービスを提供するイスラエルのサイベラムテクノロジーズと日本国内における販売代理店契約を締結しました。日本市場向けの代理店契約締結は豊田通商が初めてとのこと。
サイベラム社(英語だとCybellum)、名前はよく聞き及んでますが、実際に調べたことは無かったのでこの機会に見ていきたいと思います。
ホームページはこちら↓。
なかなかカッコいいHPとなってます。トップだけかと思いきや日本語コンテンツとなっているようですので、後ほど見てみたいと思います。
今回は同じくResponseに掲載されていた紹介記事を見ていきます。
今年の3/4(木)に日本オフィスを開設したようですね。HP上には拠点情報がないので地理的情報や在籍人数等はわかりませんでした。
オフィス開設の経緯が書かれていますがそれは置いておくとして、ここでは紹介されているソリューションについて見ていきます。
「Cybellum脆弱性管理ソリューション」と銘打たれており、それを構築している技術を「サイバーデジタルツイン」と呼んでいるようです。何となくしかわかってないので、デジタルツインについても調べてみました。
リアル(物理)空間にある情報をIoTなどで集め、送信されたデータを元にサイバー(仮想)空間でリアル空間を再現する技術
とのこと。この絵↓が非常にわかりやすいですね。
およそ20年前になりますが、わたし自身、デジタルファクトリーと銘打ったソリューションを製造業各社へ提案していたことが思い出されます。当時は設備のPLCから情報を取り、治工具の消耗度合いなどを管理することで予防保全に繋げましょう、みたいな話をしてましたね。。。20年経ってようやくホンモノのデジタルファクトリーが来たな、という感じがします。
Cybellum脆弱性管理ソリューションの肝は、最新のソフトウェアのクローンをまるっと持っておき、それをチェックすることで脆弱性を把握する、という部分。ソフトウェアと一言で言っても車載されているものは複数社の開発物が一体となっているわけですが、それをまるっとクローンできるところにサイベラム社の強みがあるとのことです。
実際にどこまでまとめてチェックできるのか、詳細はわかりかねますが、各社の提供ソフトウェア単位で行うよりも効率は良さそうですね。今後は活用事例等も見ていきたいと思います。
尚、絵では対応記録や構成管理の機能もあるようなので、当ブログでも度々触れている車両SOCでの活用も期待できるのかもしれませんね。車両SOCについてはこちら↓。